6月27日(水)社会環境課程オープンセミナーを開催しました

 

社会環境課程では年に1~2回、講義とは違う形で、

研究会を開催しています。

2018年6月27日(水)には、以下の題目で第8回研究会が開催されました。社会環境課程と自然環境課程の12名の教員が参加しました。

 

 

●鈴木宏昌 「管理・監督者の責任論(法学的アプローチ)」

法学的アプローチから以下の事例について報告された。

①自然災害に起因して土地工作物責任を生じる場合として、ブロック塀倒壊の例が挙げられ、昭和53年の宮城県沖地震当時は、震度5以上まで耐え得る構造であれば「瑕疵」はないと判断された。当時の知見で、宮城県では震度5以上の揺れが想定困難であったためだが、近時は、日本国内どこでも震度6以上を想定しておかなければならない。

②地震・津波時の避難誘導に関し、2011年3月11日の東日本大震災の大川小学校の例がある。仙台地裁・高裁ともに、学校に厳しい判決が出された。地裁は地震発生後の避難誘導に際して、高裁は事前の情報収集や危機管理マニュアル策定に際しての過失を認めた。

これらの事例と2018年6月に起った大阪府北部の地震の例から、学校は危険を予測して情報を収集と危機管理計画・マニュアルの作成・更新が必要であり、その義務を負っていることがわかった。

 

●落合由紀子「酪農教育ファームの現状と課題」

牧場体験学習は、動物と触れ合うことにより、心の教育を行い、命の大切さを知る効果がある。それは一般社団法人中央酪農会議が認証している一定の基準を満たした牧場で行われている。しかし、それは全国の牧場の1.8%にあたる295牧場だけである。

その内容は、小学校教育でいえば算数、理科、社会、図工、家庭科など幅広い科目に関連している。その課題としては、牧場の安全管理のための設備の充実、消耗品の費用負担、見学シーズンの集中があげられるが、訪れた山形等の牧場では、地域の信頼と仕事のやりがいを得ている酪農家の素晴らしさがわかった。

 

《司会》勝田悟

日時 2018年6月27日(水) 14時00分~15時00分

場所 実習室B(10号館2階)

 

報告者の確認加筆の上で文責・社会環境課程研究会幹事 高木俊之