ルワンダにおける和解と共生プロジェクト

プロジェクト趣旨

1994年の虐殺から16年が経過したルワンダでは、共生のための赦しと和解、ならびに国家再建が進んでいます。かつての民族区分(フトゥ、トゥチ、トゥワ)が廃止され、「ルワンダ人」としての統合が促進される一方、首都キガリを中心とした経済開発も急ピッチで進められています。このような社会変動のなか、共生社会を定着させていくためには、どうしたら良いのでしょうか?

本プロジェクトは、このような問いを軸にルワンダでの平和と共生の促進に取り組んでいきます。取り組み方は、参加する学生の皆さん次第ですが、ここでは教育に関する取り組みを紹介しましょう。平和や共生を継続させていくためには、とくに内戦や虐殺の歴史を直接経験していない世代への教育が重要です。「新しいルワンダ」を長期的に担っていく人材だからです。

本プロジェクトの中心的内容の一つに、ルワンダの首都キガリにある小学校で行う授業の企画・実践があります。人間環境、芸術、国際といった異なる専門領域をもつ教養学部の学生が、それぞれの専門性を生かしながら、平和や共生に関する授業を行うものです。小学生がみんなでひとつの芸術作品を仕上げる、共有する自然環境を観察する、国の経済発展について考える等々さまざまな角度からのアプローチが考えられます。それを考え、実践するのは学生の皆さんです。

ルワンダにおける和解と共生は、日本に住む私たちにとっても他人事ではありません。内戦や虐殺を直接知らない若い世代という点では、ルワンダの小学生と日本の大学生は同じ立場にあります。本プロジェクトでは、太平洋戦争を直接知らない世代である学生自身が、和解と共生を自分の問題としてとらえ、当事者として取り組むきっかけとすることをも目指しています。

戦後、平和を定着させながら経済発展を遂げてきた日本に住んでいる私たちだからこそ、かれらに伝えられることがあるはずです。また逆に、ルワンダの歴史や現状からわたしたちが学べることもあると思います。参加学生全てがルワンダに行く必要はありません。日本でもできることはたくさんあります。日本とルワンダで行う体験型実習を通して、世界の平和および共生の担い手になってみませんか。

研究キーワード

平和/開発/教育/ルワンダ/紛争/和解/共生/国際理解/異文化交流/他

主な担当教員(担当者は平成21年度申請時のもの)

藤田成吉(人間環境学科自然環境課程 教授)
岩本 泰(人間環境学科自然環境課程 講師)
隈本 純(人間環境学科社会環境課程 准教授)
荒木圭子(国際学科 准教授)

募集学生定員数

15名程度

SOHUM領域科目

自然環境(環境教育論、人口論)
社会環境(開発経済学、外国環境事情、NPO論)
音楽学(音楽療法概論、音楽療法の理論と技法)
美術学(芸術学、芸術哲学)
デザイン学(ユニバーサルデザイン論、環境デザイン論)
国際(国際平和論、国際協力とNGO、アフリカ研究)