教養学部の人に聞こう

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藤 泉 氏 IZUMI FUJI 昭和48年3月 東海大学教養学部 卒業

この人はどんな人???

スポーツ・芸術文化、環境行政を通じて地域に貢献

Keywords:環境・公害、長崎県、公務員、スポーツ・文化、地域活性化、長崎自動車、企業役員

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東海大学教養学部に進学した理由

記憶が定かではありませんが、当時の時代背景が高度経済成長期で消費者問題や環境・公害が社会問題としてあったと思います。東海大学の建学の精神はもちろんのこと、教養学部という新しい概念及び新しい社会問題に対応する学科に関心があったのかもしれません。

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教養学部に進学して良かったと思うこと

入学したのは、今はすでにない教養学部生活学科生活科学課程です。
 教養学部は芸術学科と生活学科の2学科でした。生活学科は生活科学と生活経済の2コースでした。私は2期生ですので校舎は3号館(学部の校舎はまだありませんでした)で、物理・化学の実習や理工系の授業は理学部・工学部の校舎まで行っていました。科学課程で18名の少人数でしたので、和気あいあいとしていました。3号館の下の芝生でみんなと語り合ったり、正面の富士山がとても綺麗だったことを今でも強く記憶に残っています。また、新設されたばかりの学科だったので自分たちで学科を作っていこうとの意識があり、先生方や先輩や後輩との交流もありました。よくお酒も飲んでいました。(何しろお酒を飲めないと卒業させないと先生から言われたほど)仲間と一緒に旅行に行ったりしました。現在も、同級生はもちろんですが、先生・先輩や後輩と年賀状の交換や時には長崎に来られたときや私の上京の際には懇談しています。とても良い仲間です。

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現在の仕事を選ばれた理由

私は、科学課程でしたので科学一般の教科はもちろんですが食品分析や水の分析を研究室でやっていました。研究室の立ち上げも手伝い、卒業単位は3年までに取得し、3・4年で卒業研究、テーマは「表丹沢・大山4水系の水質に関する研究」でした。当時は公害問題がクローズアップされていたので、丹沢の一滴の水が相模湾にたどり着くまでにどのように変化(汚濁)したかを化学的調査と生物調査で評価しました。当時このような調査は確立されてなく、「技術と公害」という専門誌にも掲載されました。また、4年次には先生のお勧めで日本食品分析センターで研修し、日本で最新鋭の分析技術を習得しました。そんなこともあり、長崎県で環境・公害の専門職を募集しているとの情報が父からあり、長崎県庁を受験し化学職で入庁しました。

入庁後、環境・公害・廃棄物対策の仕事に携わり、通商産業省資源エネルギー庁にも派遣されましたが、科学的な視点は県行政全般に求められるのではないかと考え、事務職に転職し、幅広い行政政策に関わってきました。経済・教育・総務・広報・文化・スポーツなどの分野で県の政策立案・事業に関わり私の知識・経験が十分に生かされたのではないかと思います。最後の10年は長崎県美術館、長崎歴史文化博物館、一支国博物館などは構想から設計・施工・運営と一貫して担当したのをはじめ、文化・スポーツ振興部長として文化とスポーツによる地域活性化策に取り組みました。

化学から文化へ大変身できたのも、何事にも一生懸命取り組んだからでしょう。

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大学生活を通し、現在の仕事に就いて自分にプラスになったこと

大学では先生から、これから社会で求められる人材は“ジェネラルティク・スペシャリスト”だとよく言われました。だから授業も、科学関係だけでなく簿記会計学、国民所得論、統計学、文化人類学、西洋音楽論、建築学など幅広く受けました。専門分野は2年生から研究室のお手伝いをしながら勉強し、民間での実務研修も体験しました。特に私は、地方の地域政策にかかる行政マンでしたので、いろんな仕事の中で幅広い勉強(知識・理論)は大変役に立ちました。何でも真面目に勉強していたらいつかどこかで役に立つものです。若く吸収力があるとき、食わず嫌いは禁物です。また、語学をきちんと身につけておくこと。原書購読と英会話が必須でしたが、もっと真面目にやっていたらと後悔しました。特にグローバル化した今の時代は英会話(英語に限らず)が出来ることは、どこにいても、どの仕事でも必要ですね。世界が広がります。そして、地域、日本、世界の歴史を知っておくこと。海外に行っても日本の歴史を知らないと相手との会話になりませんし、物事を考えるヒントでもあります。

さらに、大学時代の友達づくりは大事です。社会人になって、いろんな情報交換が出来るし、いろんな話が出来る仲間は良いですね。ぜひ“いい友”を作ってください。

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教養学部にいる在学生やこれから教養学部を目指す高校生へのメッセージ

長く行政に関わり、文化・スポーツ部長も経験し、今は民間企業の役員をやっていますが、今、社会人に求められる要素はコミュニケーション能力にプレゼンテーション能力、それに仕事への情熱と心身共に健康な体だと思います。

学生時代にこれらの基礎能力と柔軟な思考能力を付けておくといいですね。

学生は社会の目も甘いのでいろんなものを見て、経験すること、学生の特権です。遊ぶのはいつでも出来ますし、しっかり勉強することも忘れないでほしいですね。

後輩諸君の奮闘により先輩のステイタスも出来ていく!頑張って下さい!

     

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プロフィール詳細

藤 泉氏の略歴

  昭和25年   7月22日生まれ
  昭和48年 3月 東海大学教養学部 卒業
  昭和48年 4月 長崎県庁 入庁
  平成11年 4月 総務部秘書広報課広報室長
  平成13年 4月 都市再整備推進課
  平成17年 4月 政策調整局都市再整備推進課長(参事監)
  平成18年 4月 文化・スポーツ振興部長
  平成22年 3月 長崎県庁 退職
  平成22年 4月 長崎県参与(~平成23年12月)
  平成24年 3月 長崎自動車(株) 常勤監査役
  平成22年 10月 第69回国民体育大会長崎県準備委員会総務委員会
文化プログラム検討部会長
  平成24年 5月 財団法人ながさき地域政策研究所 評議員
  平成25年 1月 長崎日蘭協会 幹事

※他のメディアに取り上げられた藤氏の活動

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学生編集者コメント

今回、東海大学の卒業生である藤泉さんに取材して感じたことは、現在の教養学部と藤さんが在学していた教養学部とは大きく違っていたことでした。

文系・理系に限らず、勉強されていて、現在の仕事に就く前に勉強されていたことを生かし、色々な仕事をしていたことを聞いて、この時から東海大学教養学部は、たくさんのことを学べる学部だったことが分かりました。

このことから、藤さん自身からも「大学生活で数多くのことを学び、経験することが大切」と話してくれています。この言葉を聞いて、自分に興味がること・やってみたいことは、積極的に挑戦していくことにより、自分にプラスになることがどんどん増えていき、将来に役立つことや視野が広げていけることに繋がっていくことが分かりました。

大学だからこそ学べること・経験することがたくさんあると思うので、私自身の大学生活が充実していけるように、大切に時間を過ごしていきたいと思います。

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